読書芸人(6月18日放送予定)
「今日はちょっと趣向を変えてスタジオを出てのロケになるんですけれども」
「読書芸人って言って僕ら以外集められなかったからじゃないんですか」
「スタジオ収録だとひな壇がスカスカになっちゃいますからね」
「スタジオ映えしないルックスのメンバーですし」
「そもそも本って読んでたら疲れるんちゃう?」
「慣れれば大丈夫ですよ。昔のひとだって、スマホでツイッター読めとか言われたら疲れますよ」
「でも漫画とか映画じゃだめなん?」
「もちろん漫画とか映画はそれはそれで面白いですけど、小説とかはたとえば主人公の心の中が読めたりもしますから」
「漫画でも何か描いてあるよ」
「映画でもナレーションとか入るやん」
「いや、小説がいちばん自然なんですよ。漫画とか映画なら心の中は想像できるように表情であらわすほうがいいんじゃないですか」
「逆に小説は景色とかの絵面は自分で想像できるという」
「読書あるあるって何かある?」
「やっぱり僕ら人見知りなんで、楽屋とかでよく知らない芸人さんと一緒になったとき、何か話したほうがいいのかなぁとか考えるんですけど、文庫本一冊あればそれを読んでるポーズで自分の世界にこもれるという」
「話しかけるなオーラも出せますもんね」
「話せばええのに」
「くだらない話に付き合うくらいなら、先人の知恵を本から学んだほうが有意義ですから」
「あと、芸人だったらやっぱり読書してるほうがネタ作りもやりやすいと思いますよ」
「言葉とかは強くなるかもな」
「本読んでるひとはやっぱわかるの? 逆にああこいつら本読んでないな、みたいな感じのネタ作るやつとか」
「いやぁ、それは言えないですよ」
「人の家に行ったときは本棚チェックしますよね」
「最近キンドルとか、あのこうやって見れるやつあるけど、あれじゃだめなん?」
「僕はやっぱり紙の本が好きですね。手に持ってページをめくるあの感覚が」
「あと本屋でズラーッて並んでるの見るとテンション上がりますしね」
「じゃあやっぱり漫画でいいんちゃう?」
「漫画のほうが同じ内容でも数稼げるよな。又吉も漫画にしたほうが印税稼げるんちゃう?」
「僕は活字が好きなんで。ちなみに結構いろんな文学作品が漫画化されてますけど、だいたい短くなってますよ」
「小説じゃないと書けない部分って結構あるんですよね」
「漫画とか映画もあるけどね」
「じゃあ漫画芸人とか映画芸人やればいいじゃないですか」
「いや、漫画はもうこないだ『キングダム』もあったし、しょっちゅうやってるじゃないですか」
「逆に夏目漱石芸人とかやりましょうよ」
「読書芸人で3人しかおらへんのに?」
「1人とかだったら、ゲスト迎えてお話聞くだけの番組になってまうわな」
「雨上がりの部屋や」