かってに想像アメトーークの台本

あらゆる関係とは一切関係ありません。

薄毛芸人(6月4日放送予定)

「今日は何のくくりですか?」

「僕たちは、薄毛芸人です! って何言わすんですか!」

「みなさん自覚はあるということなんですよね?」

「もうここまで来たら仕方ないでしょう」

「誤解されてるかもしれないですけど、最初に気付くのは自分なんですよ」

「つむじとかだったら家族とかに言われて気付くこともあるかもしれないですけど」

「一応われわれも芸人ですから、鏡とかテレビとか見て、あれ?って」

「見たところいろんなパターンがあるかとは思うんですけど(笑)、それぞれお話を聞いていきたいなと思います」

 

 

「薄毛あるあるーー! はい、何かありますか?」

「これはもう、自意識過剰とか被害妄想とか通り越して、全員そうだと思うんですけど、話してる時に相手の視線が頭に向いている気がするんですよ」

「じっさい見られてるんでしょう(笑)」

「逆に見ないように意識して不自然になっちゃう場合もありますけどね」

「だからこっちも迷惑かけてるような気になるんですよ。ヘアメイクさんとか美容師さんとか、気を遣わせちゃってるんだろうなって」

「別にもう自分では気にしないでいられますけど、周囲に気を遣わせちゃうのが困るんですよね。髪の話題に触れちゃいけないなって」

「いじったったらええねんや」

「いじられすぎるのも困りますって!」

 

「あと、帽子をかぶったら隠していると思われるのが困りますね」

「そら思うわ」

「キャップとか好きなんで純粋にかぶりたいのに、隠してると思われたらいやなんで。堂々と出してやるぞという姿勢を見せるためにかぶらないで家を出るという」

「オレはかばんに忍ばせといて、かぶりたい時にかぶるようにしてます」

「最初からかぶればええやん」

「いや、オレも堂々と出してやるぞ、でいきたいんですけど、ちょっとオシャレな洋服屋さんに入る時とか、かぶった方がいいかなぁと」

「やっぱり隠したいんでしょ?」

「いや、ファッションですよ!」

 

「帽子かぶったらセットとか気にせんでいいのは楽ですよね」

「セットするとこないでしょ(笑)」

「いや、結構それに左右されるんですよ。一箇所をフォローしようとすると別の場所が薄く見えるという」

「あとふんわりさせるのと固めるのとのバランスが大事ですよね」

「こだわっとんのや」

「ふんわりさせるタイプの整髪料だと風とかに弱いんで、それやったあとスプレーで固めたりとか」

「固めるの優先でいくと髪の毛が束になってまうから、地肌見える面積が増えてしまうという」

「ただ、ふんわりも諸刃で、なんか薄っすら透けてる感じにもなるからね」

「そうそう、場合によっては地肌見えるの覚悟で固めてやった方が、束になってるから薄く見えるだけなんですよ、という風にできる(笑)」

 

「あと、長い付き合いの友人にいついじられるか、もしくは自分から言っちゃうかのタイミングがむずかしいですね」

「ああ」

「まぁ長い付き合いだと、別のことでいじられたりするのは慣れてたりするんですけど、いざ薄くなってきた時にそれをいつネタにされるかという」

「いつまでもネタにされない方がつらいわな」

「やっぱりいじったったらええねんや」

「あんたはいじりすぎや!」